愛と嫉妬渦巻くドロドロギリシャ神話

愛と嫉妬渦巻くドロドロギリシャ神話

みなさん、ギリシャ神話というと全国の神話や物語に大きな影響をもたらした神々のお話…という印象が強いのではないでしょうか?

紀元前700年頃に誕生して以来、今なお多くの人を魅了するお話ですが実は人間の世界と同じように、愛欲や嫉妬渦巻くドラマに満ちています。むしろ神々だからこそ、その感情はより激しく、スケールも壮大!!

まさに今話題の「不倫復讐ドラマ」顔負けのエピソードがたくさんあります。

今回はギリシャ神話のと「不倫」「復讐」に焦点を当てて、いろんなエピソードをご紹介しちゃいます。

1. なんとしても浮気をしたい夫ゼウス

ギリシャ神話というと、主神ゼウスがやっぱり思い浮かびますよね。

神といわれると全知全能で全てに優しく、まったく欠点がないように思えますが、残念なことにゼウスはめっちゃ浮気男なんです。妻であるヘラの目を盗んで浮気をするためには、様々な策略を巡らせていました。

例えば、スパルタ王妃レダに恋をしたゼウスは、どうにかあの子とお近づきになれないか…と考えてとった行動、それはあ美しい白鳥になることでした。もっと全知全能をもっと世のため人のために使ってほしいのですが、まさか女に近づくために使うとは…呆れてしまいますね…。)そうして、白鳥になったゼウスはレダが自分に近づいたところで彼女を捕まえて飛び去ってしまったのです。

その後、二人の間に生まれたのが、あの有名な美女ヘレンです。ヘレンはかの有名なトロイア戦争を引き起こした原因と言われている神様です。

また、ゼウスは自分の妻に使えていたアルゴスの王女イオとも浮気してしまいます。しかし、ヘラはすぐにそれを見破り嫉妬に狂います。ゼウスは焦って自分の浮気がバレないように、なんとイオを白い牝牛に変えちゃうのです!

(なんて自分勝手な…イオもたまったもんじゃないです)

しかし、女の勘は侮れません。すぐに牝牛がイオだと見抜き、大量の虻を彼女めがけて放ちます。正々堂々とゼウスを攻めるのではなく、不倫相手に…しかも地味に嫌なことをするとは…さすが一枚上手です。

イオは大量の虻から逃げるように世界を彷徨うことになるのですが、結末はゼウスに見つけてもらい人間に戻されます。

2. 妻ヘラの嫉妬と壮絶な復讐

浮気性な夫を持った妻ヘラ。

しかし彼女も彼女で嫉妬の狂い方が壮絶。先にあげたイオもそうですが、数々の不倫相手やその子供に残酷な復讐をします。

例えばヘラクレスは、ゼウスと人間の女性との間に生まれた子供でした。案の定、怒り狂ったヘラはなんとヘラクレスが結婚して子供をもうけた後に、ヘラクレスの気を狂わせて子供たちを惨殺させました。

自分の子供まで殺させるとは恐ろしすぎます…。

また、ゼウスの愛人カリストーは、ヘラの嫉妬によって醜い熊に変えられて、森の中をさまようことになります。(ちなみにこの時もゼウスはカリストーにカリストーが使えている月の女神アルテミスに姿を変えて近づいて、力づくで彼女をものにしてます。)

本題戻りまして…

今までの復讐からすると「なんだ、結構軽いじゃないか?」と判断が鈍ってきたあなた。

それは大間違いです。

なんとゼウスとカリストーの子アルカスが借りをしている際に、森で彷徨ってる熊になったカリストーを撃ち殺そうとしてしまいます。これ、絶対ヘラが「ねぇあなた今日はいい天気だから狩りでもいってくれば? ああそういえば西の森の方で大きな熊がいるそうよ」などゼウスに言ってること間違えないと思ってます。(※これは神話には書かれてません)

ヘラの嫉妬は、時に神々さえも巻き込むほどの大きな争いを引き起こし、多くの悲劇を生み出してます。とはいえ、ほとんどゼウスのせいなんですが…。

いかがでしたでしょうか?

ギリシャ神話における「不倫」と「復讐」の物語は、スケールは違えどまさに人間の愛憎そのものですよね。不倫復讐作品がお好きな方は、ぜひ一度ギリシャ神話を手に取ってみてはいかがでしょうか?

想像を超える復讐劇を見ることができますよ!

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