20世紀初頭に大流行したフラッパースタイルとは?

Flapperstyle

1920年代、フランスで大流行したファッションをご存知でしょうか?

それがフラッパーです。

フラッパーは当時の若い女性たちのライフスタイルと精神を象徴するものでした。フラッパーとは、伝統的な価値観に挑戦し、新しい自由と独立を求めた女性たちのことを指します。今回はフラッパースタイルついて詳しく探っていきます!

 

フラッパースタイルの特徴

ドレスのシルエット

フラッパーの特徴は、シルエットにあります。

ウエストを強調しないストレートラインのデザインかつ、膝丈のスカートが特徴です。

これは、女性たちがより自由に動けるようにするためのものであり、従来のコルセットを使った体型を強調するスタイルからの脱却を意味しているそうです。

フリンジとビーズ装飾

フラッパードレスには、フリンジやビーズの装飾がよく見られます。動きに合わせて揺れることで、ダンスやパーティーでの動きを強調し、華やかさを演出します。特に、チャールストンダンスの流行と共に、フリンジ付きのドレスは大変人気がありました。

第一次世界大戦後、豊かになったフランスはクラブなどのナイトライフが流行したことで、若い女性達がこぞってダンスホールで踊ったりしたそうです。ダンスに特化した服装だったんですね。

ボブヘアとヘッドバンド

フラッパーたちは、短くカットされたボブヘアスタイルが女性に支持されました。

これは、独立心とモダンな感覚を象徴するものでした。また、ヘッドバンドやターバン、フェザーヘッドピースなどのアクセサリーも人気で、シンプルなドレスに華やかさを加える役割を果たしていました。

 短いヒールとパンプス

フラッパーファッションの靴は、快適さと機能性を重視していました。低めのヒールやパンプスを履くことで、より活動的にになった女性たちはダンスや社交活動を存分に楽しむことができました。

 

このように20世紀にはいり、女性らしい体のラインを強調し動きにくいシルエットの服装から活動的な少年のようなフラッパースタイルへと大きく女性のファッションが変化しました。

では、なぜフラッパースタイルが上記のようなファッションが流行った背景を探っていきましょう!

 

当時の時代背景

社会的変革と女性の解放

第一次世界大戦後、フランスを含む多くの国々で社会的な変革が起こりました。戦争中、男性が戦場に出向いたことで女性が労働力として社会に進出し、その後もその流れが続きました。これにより、女性たちは従来の家庭内の役割から解放され、より自由な生き方を求めるようになりました。フラッパーファッションは、この新しい女性の独立心と自由を象徴だったのです。

ジャズエイジとナイトライフの影響

1920年代は「ジャズエイジ」と呼ばれ、ジャズ音楽と共にナイトライフが盛り上がった時代です。クラブやダンスホールでは、若者たちが夜遅くまで踊り明かし、新しい音楽とファッションを楽しみました。フラッパーファッションは、こうしたナイトライフにぴったりのスタイルであり、動きやすさと華やかさを兼ね備えていました。

 経済的繁栄と消費文化

1920年代のフランスは、大戦後の復興と経済的繁栄の時期でした。この時期、多くの人々が消費を楽しむようになり、ファッションもその一部として重要視されました。新しいスタイルやデザインが次々と登場し、消費者はそれを購入することで自分の個性やライフスタイルを表現しました。

 

まさにフラッパーは時代の変化がしっかりと反映された時代の鏡のようなスタイルだったのです。

ちなみにフランスではこのフラッパーは「ラギャルソンヌ (La Garconne)」と呼ばれており、直訳すると「少年のような女」になります。わざと体の凹凸を隠すようにフラットな服装にしたことが由来だそう。

このフラッパースタイルを提案していた筆頭格が、実はフランスが産んだ伝説のデザイナーココ・シャネルだったのです。まさに時代を作った女性ですね!

 

「ココ・シャネル孤独の流儀」

©️髙野てるみ/エムディエヌコーポレーション

まとめ

20世紀初頭、特に1920年代のフランスで大流行したフラッパーファッションは、女性たちの新しいライフスタイルと精神を象徴するものでした。コルセットから解放され、自由で活動的なスタイルを追求するフラッパーたちは、社会的な変革やナイトライフ、メディアの影響を受けてそのファッションを楽しんでいました。

フラッパーフスタイルは、単なる衣服の選択ではなく、時代に抑圧されてきた女性たちの独立心や自己表現の象徴として重要な役割を果たしていたんですね!

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