『フジロック』の魅力3選!成り立ちと歴史から紐解いてみた

FUJI-ROCK-FESTIVAL-HISTORY

 

日本の夏フェスの代名詞『FUJI ROCK FESTIVAL(フジロックフェスティバル)』。

 

音楽好きであれば一度は耳にしたことがあるであろう本フェスですが、その魅力はどこにあるのでしょうか?

本記事では、フジロックフェスティバル(以下、フジロック)の成り立ちと歴史から「3つの魅力」を深掘りしていきます!

 

 

フジロックの成り立ち|「常識をぶち壊せ!」

フジロックの成り立ちを語るにあたり、株式会社スマッシュ(以下、SMASH)の設立ストーリーが欠かせません。

 

SMASHを立ち上げたのは、日本の音楽業界を支える重鎮である日高正博氏です。

60年代にバンドのマネージメントに携わっていた日高氏は、当時の日本の音楽業界について次の3つの点に不満を抱いていました。

 

 

そこで日高氏は、日本の音楽業界に喧嘩を売るような形で、「常識をぶち壊せ!」の意味を込め、SMASHとして独立しました。

 

その後、長年温めてきた構想を次々と実現していった日高氏は、ついに97年に日本最大規模の大型野外音楽フェスとなるフジロックを誕生させました。

 

フジロックの歴史|失敗を経て辿り着いた先

 

97年に初めてフジロックを開催したのは、富士山の麓にある天神山スキー場でした。

 

野外フェスという体系に、主催者側も観客側も不慣れだった当時、横殴りの暴風雨という悪天候に見舞われたことで帰宅困難者が出たり、イベント2日目が中止されたりと大きな失敗を経験します。

 

翌年、前年の反省を生かし豊洲の東京ベイサイドスクエアへ会場を変更したフジロックは、2日間で延べ7万人という来場者を記録し、日本のみならず世界の音楽シーンに歴史を刻みました。

 

そして98年、会場を新潟県の苗場スキーリゾートという広大な土地に移し、開催日も3日間に変更することで現在の形へと近づいていきます。

自然に囲まれた絶好のロケーションを生かし、雰囲気の異なるステージを作ることでエリアごとにそれぞれの音楽を楽しむ現在のスタイルを確立していきました。

 

開催を重ねるごとに規模を拡大してきたフジロックは、音楽以外のアクティビティや快適さを進化させ続け、毎年新しさを提供する”恒例のお祭り”としての地位へと上りつめました。

 

「フジロック中止しろ」?の声の真相

毎年フジロックの季節が近づいてくると、一部で「フジロックを中止しろ」という声が上がるため調査してみました。

 

結論から言うと、明確な理由は見つけられませんでした。

そこで、次の3つの可能性を考えてみました。

 

 

1つ目の天候や交通問題については、第1回目開催の失敗を考えると容易に想像がつきます。豪華出演者を招いていながら、Green Dayの出演が幻に終わるなど、当時の失敗が現在でも語り継がれているからです。

 

2つ目の環境への影響は、自然あふれる会場で行う上で切っても切れない問題でしょう。しかし、フジロックは「自然と音楽の共生」というテーマで、独自の世界観をもって観客のモラル向上を実現してきました。”世界一クリーンなロックフェス”と評されたこともある意識の高いイベントなのです。

 

3つ目の新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点は、パンデミック以降どのイベントでも開催の是非が論じられてきました。基本的な感染対策を行っていても否定的な声が見られるのではないでしょうか。

 

総じて否定的な声があがるということは、フジロックのもつ影響力の大きさと多くの期待の裏返しなのだと考えられます。

 

『フジロック』は唯一無二!その魅力3選

フジロックの成り立ちと歴史についてわかったところで、毎年フジロックに”人々が帰ってくる”理由について迫っていきましょう。

 

今回は、フジロックの魅力を3つ取り上げました。

 

  1. フジロックは「社会を支える人を支えている」
  2. フジロックでしか得られない「ユニークな出会い」
  3. フジロックは豊かな自然と共存する「美しいフェス」

 

それぞれ詳しく見ていきます。

 

1. フジロックは「社会を支える人を支えている」

フジロックは、単なる音楽フェスティバルに留まりません。

 

フジロックに集う人々にとって、フジロックは「大人になっても子どもに戻って楽しめる場所」「お正月やお盆のような年中行事」「音楽好きのテーマパーク」です。

仕事や日々の生活をこなしていく希望であり活力になっています。

 

2023年放送のNHK総合『ドキュメント72時間』で”社会を支える人たちを、音楽が支えている”と表されていましたが、まさに音楽を通じて人々に希望を与え、社会全体を活気づける力を持っている点は魅力の一つです。

 

2. フジロックでしか得られない「ユニークな出会い」

また、フジロックはさまざまなバックグラウンドを持つ人々が集まる場所でもあります。共通点は、音楽を愛しているということです。

 

フジロックでは、日常では出会うことのできないジャンルの人々との交流が生まれ、新たな人脈や視野を広げられるチャンスがあります。

 

もちろん、人との出会いだけでなく、ふらっと立ち寄ったステージで自分の知らない音楽に出会えるという点も合わせて魅力です。

 

3. フジロックは豊かな自然と共存する「美しいフェス」

苗場スキーリゾートという自然豊かな場所で行われる、フジロックならではの美しい景観も欠かせない魅力の一つです。

 

青々とした緑に囲まれたステージで聴く音楽は、日常から解放され心身ともにリフレッシュさせてくれます。

 

森や透明感のある川に癒されながら音楽を楽しめるフェスは、世界的にも例を見ない特殊な環境であることから、海外からの参加者たちからも高い評価を得ています。

 

フジロック2024のタイムテーブルは?|出演者一覧

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公演名 FUJI ROCK FESTIVAL
開催日 7/26(金)、7/27(土)、7/28(日)
会場 新潟県湯沢町・苗場スキー場
ヘッドライナー 1日目・SZA
2日目・KRAFTWERK
3日目・NOEL GALLAGHER’S HIGH FLYING BIRDS
公式HP https://www.fujirockfestival.com/

 

今年もジャンルを越えたさまざまなアーティストが集まり、3日間にわたり素晴らしいパフォーマンスを見せてくれる予定です!

まだ知らぬ音楽と人との出会いを求め、忘れられない体験をしてみてはいかがでしょうか。

 

※「FUJI ROCK FESTIVAL」、略称「フジロック」およびロゴマークは、株式会社スマッシュの登録商標です。