学生服の魅力…制服文化の奥深さに迫る‼️

淑女のみなさん、お好きなのは「学ラン」派?「ブレザー」派?

私は断然、学ランです!

日本の青春漫画に欠かせないこの制服。制服着用義務のあり方については色々議論が絶えないですが、この制服の歴史やなんで学ランとブレザーが混同しているのだろうと気になり…

調べてみました!

 

 

学ランは明治2年に誕生。

日本の学生服は、19世紀末から20世紀初頭にかけけ西洋の影響を受けており、当時は生徒に国家意識や規律を意識させるために、導入したと言われています。
学ランについては、詰襟と言われていてドイツ軍の制服をモデルにしたもので、強健で規律正しい生徒像をイメージして採用されたとか。

(なんか確かにドイツってルールなどを強く慮るイメージありますよね)

 

ちなみに、学生服を初めて導入したのが学習院(1879年)。
現在も、皇族が入ることで有名な学習院ですが、当時も特権階級の華族や皇族たちがよく通学する学校であったようです。
一見すると、特権階級の証としての学ランを着ているようにみえますが、実は、貧富の差を隠すことが第一目的だったのです‼️

明治維新が終わってもなお、この時代はまだまだ身分制が色濃く残っていたため、学生が出自で差別されないようにという配慮したとのこと。新しい時代を意識し、生まれも育ちも関係なく生徒たちが平等に学べることを願って学生服は誕生したんですね。(感動)

遅咲きの後半、ブレザー。

ブレザーが「制服」として導入されたのは、なんと1960年代なんだそう。結構最近!!

 

もちろん、ブレザーの原型はサラリーマンが着用しているスーツ。
このスーツはイギリスの伝統的な学生服が由来で、個性を尊重しつつもフォーマルさを保つことを目的としていたそうです。

ブレザーが導入されたのには社会的背景があった⁉︎

①不良ファッションの封じ込め

学ランを変形させて、短いジャケットする「短ラン」や、ズボンの裾を広げて「ボンタン」などの不良学生の服装をなくすため。

②国際化によるネガティブ印象を避けるため

国際化が進み、海外との交流が増えたり、修学旅行で海外に行く高校も増えることで、詰襟の学生服が国によっては戦争を想起させてしまう可能性があるため。

③学校ごとの個性としての制服

学ランの場合、色やデザインがある程度決まってしまいますが、ブレザーの場合色も自由かつネクタイなども個性を出せるため。

④性差をなくすため

学ランの場合、女子は大抵はセーラー服。しかしブレザーの場合は女子もブレザーのため、差分が少なくすむ。男女平等により見えるために採用しているところもあれば、女性でもズボンを選びやすいようにと配慮をしている学校もあるようです!

たしかに言われてみれば、ブレザーが普及している理由がわかりますね!

現在は学ラン、劣勢。

学ラン派には非常に悲しいことですが、現在の学生服の採用率でみると

 

ブレザーが7割、学ラン3割。

 

学ランはかなり厳しい戦いを強いられているようです。
しかしながら、学ランもブレザーも色々な歴史を含んだ日本の文化のひとつ。着用義務の議論はあれど、ひとつの日本文化として残しておきたいものです。

今回は以上になります!いかがでしたでしょうか?
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<参考文献>

日経新聞「学ランは生き残れるか
KANKO「学生服の歴史

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