執事、その麗しき仕事の起源と現在と探ってみる

執事

執事…幾多の乙女の気持ちを上げてくれる響き。

私たちの好きな作品の中にたびたび描かれる執事は、イケメンでかっこよくて、お嬢様のワガママを聞いてくれる存在。

しかし、本当にそうなのか?颯爽と主人を守ることに注目されているけれど、実際の執事とはなんなのか…?

現実に向き合うために、いろいろと調べてみました!

 

 

執事は「英国」ではなく「エジプト」発祥。

執事の起源は古代エジプト。「センシェ」と呼ばれた彼らは、王や貴族の家庭で家事管理や財産管理、外交の補佐など幅広い職務を行っていたそうです。

え…さっそくの驚きです。

執事ってモーニングスーツに蝶ネクタイの白手袋じゃないの!?と思ったそこのあなた。
このあとなが〜〜い時間を経て、我々の思う執事になっていくので少々お待ちください。

 

中世ヨーロッパでようやくバトラー登場。

語源は古フランス語の「bouteiller」で、「お酒のお酌係」を意味します。その名の通り、当時は飲料保管室長がこう呼ばれてたそうです。

その後に食料保管室長も兼務し、家のその他の仕事も吸収しながら、19世紀には使用人のトップ=執事となっていきました。
そして18世紀になるとイギリスで執事が一般的になり、上流階級の家庭において、厳格なマナーやエチケットを教える役割を持つようになったそうです。

なるほど、ようやく我々の思う執事が見えてきました。

でも、執事になるまでは結構ハードルが高いようです。
ここでサクッと執事になるまでのステップをご紹介します。

 

<悲報>執事になるまでに、30年くらいかかる

 

ざっと調べたところ、執事になるまでには中学生くらいから奉公に出され、数々の試練をクリアしたもののみが執事になれる仕組みのよう…。

となると、我々の考える執事像は実は「フットマン」なのかもしれません。
たしかに『黒執事』のセバスチャンはよく銀食器を武器として使いますしね。(冗談です)

このように長い長い修行の果てに、執事の称号をもらう。結構過酷なお仕事だということがわかりました。

 

素朴な疑問、執事とメイドの違いってあるのか?

執事とメイドの違いは端的にいうと

執事:家計を任されている

メイド:家事を任されてる

家計とはその家の経営全般。
つまりお金に関することも含めて、家が倒れないように運営していくことに対して責任を持っていたのが執事なんですね!

 

日本にも執事はいたのか?

英国同様、戦前には裕福層に対して支えていた「使用人」や「お手伝い」はいましたが、執事というような名称では呼ばれていなかったようです。しかしながら、アニメやサブカルチャーの影響により、日本でも執事のサービスをしてくれる場所や会社が増えています。

 

現時点で日本には1000人くらい執事がいる模様。

2023年時点で、日本の執事サービス業の市場規模は約100億円と推定されています。この規模から、従事者数は約1000人程度いるのではないかと言われています。ちなみにエンターティンメントではなく「バトラーサービス」を提供している会社もあるようです!

ただし、英国の執事と異なり家計を切り盛りするのではなく、TPOに合わせて服装を提案したりマナーを教える、またライフスタイルに合わせて家事代行や旅行の手配などをするサービスにとどまっているようです。

 

あなたも執事を体験してみませんか?

もしちょっとでも「執事」を実際に体験したい!と思う方には、

東京の池袋駅近くにある『執事喫茶スワロテイル』がおすすめです><
燕尾服に蝶ネクタイの様々な執事たちがみなさんを「お嬢様」「ご主人様」としてお出迎えしてくれ、しっかりとサービスしてくれますよ🎵

 

<参考文献>

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