

映画界最大の祭典であるアカデミー賞。世界中の映画ファンが注目し、毎年豪華なドレスや受賞スピーチ、そして感動的な名場面が生まれるこの舞台は、世界で最も知られた賞のひとつです。
しかし、その裏でハプニングや予想外の出来事もたびたび起こっています。最近では授賞式の最中に、司会のクリス・ロックがウィル・スミスの妻ジェイダ・ピンケット・スミスに対してジョークを飛ばしたことで、ウィルは怒りを抑えきれずステージに上がり、クリス・ロックの顔に平手打ちを浴びせましたことがSNSを賑わせました。
この記事では、そんなアカデミー賞の歴史に刻まれたハプニングや忘れられないエピソードを紹介します!
アカデミー賞の歴史の中で語り草となった大事件といえば、2017年の作品賞誤発表です。この年、授賞式のクライマックスである作品賞の発表時に信じられないミスが起こりました。
授賞式のホストを務めた俳優ウォーレン・ベイティとフェイ・ダナウェイが受賞作品を発表すると、観客席からは大歓声。しかし、その発表は誤りだったのです。最初に読み上げられたのは『ラ・ラ・ランド』でしたが、実際の受賞作は『ムーンライト』でした。
「受賞スピーチの最中に関係者がステージに駆け上がる」という前代未聞の展開。『ラ・ラ・ランド』の製作陣が途中で止められ、「これは間違いだ。『ムーンライト』が本物の受賞作だ」と訂正された瞬間は、会場中が騒然としました。
この事件の原因は、スタッフによる封筒の渡し間違いでした。緊張感の漂う舞台裏の様子がのちに報じられ、「アカデミー賞は何が起こるか分からない」と言われるようになった象徴的な出来事です。
アカデミー賞にハビエル・バルデムとペネロペ・クルスが一緒に出席した際、公式には公表されていなかった二人の交際が舞台裏でのキスで発覚!
この一瞬をパパラッチが写真に収め、翌日にはゴシップ誌で一斉報道されました。
二人はその後結婚し、これを機にアカデミー賞が“愛の舞台”として記憶されるきっかけとなりました。
元夫婦であるジェームズ・キャメロンとキャスリン・ビグローが作品賞や監督賞で直接対決し、大きな話題を呼びました。
キャメロンは巨額の製作費と最新CG技術を駆使した超大作『アバター』で挑み、ビグローは低予算の戦争映画『ハート・ロッカー』で勝負。この対決は「巨人ゴリアテに挑む小さなダビデ」として注目されました。
結果、『ハート・ロッカー』が作品賞・監督賞など6部門を制覇。ビグローは史上初の女性監督賞受賞者となる快挙を達成。
一方の『アバター』は技術部門での受賞にとどまり、この勝利は「内容で勝負した映画が勝った」と称賛されました。
元夫婦とはいえ、ふたりで賞を競えるなんてすごいですよね。
1939年のアカデミー賞では、映画『スノーホワイト(白雪姫)』が特別賞を受賞するシーンで珍しい演出がありました。ウォルト・ディズニーが受賞した際、普通のオスカー像1つではなく、大きな像1体と7つの小さな像が用意され、まるで七人の小人を思わせるような特別なトロフィーが渡されたのです。
この可愛らしい演出には会場からも大きな笑い声が起こり、ウォルト・ディズニー自身も驚いた表情を浮かべていました。この特別トロフィーは現在でもディズニーの伝説的なエピソードとして親しまれています。
なお、実際のオスカー像はアメリカにあるウォルト・ディズニー・スタジオの見学ツアーで見ることができるようです。一度は本物を見てみたいですね。
最後に、珍事件ではないのですが、歴史に残る大事なエピソードをご紹介します。
2002年のアカデミー賞では、映画『チョコレート』で主演女優賞を受賞したハル・ベリーが、アフリカ系アメリカ人として初の快挙を達成しました。
彼女は受賞スピーチで涙を流しながら、「この瞬間はチャンスを手にしたすべての名もなき有色人種の女性たちのものです。だって今夜、扉が開いたのだから」と演説し、会場は感動に包まれました。
©︎Photo: AP/AFLO
この出来事はハリウッドにおける人種問題の節目としても語られ、後に多くのアフリカ系俳優たちがこの瞬間を「誇り」として称賛しています。
いかがでしたでしょうか?
こうしてみると、アカデミー賞という場はいかに多くの記憶に残る瞬間を作ってきたかが見えますね。今年もきっと何か、みなさんの心に残る感動や驚きの瞬間があること間違いなしです。
次はどんなドラマが生まれるのか?
その瞬間を見逃さないように、ぜひ毎年チェックしてみてくださいね!