

「本当にこれで良いのだろうか」と迷ったことはありませんか?
仕事、結婚、子育て——人生には、時に自分が進むべき道を見失う瞬間があります。夢を諦めざるを得なかったり、思い通りにいかず現実に苦しんだりすることもあるかもしれません。
そんな時に心を揺さぶり、あなたの人生を変えるような、新たな一歩を踏み出す勇気を与えてくれる映画があります。
それは『ビリーブ 未来への大逆転』です。この作品は、ライフステージの変化を迎える大人の女性の心に深く響く一作です。
© 2018 STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC.
『ビリーブ 未来への大逆転』はアメリカの人権問題の発展に大きく貢献した、ルース・ベイダー・ギンズバーグという実在の女性法律家をモデルにした映画作品です。
「男性は外で働き、女性は子供を育てて家庭を守るべきだ」という考えが根深かった当時のアメリカで、ルースは法律家を志す夫とともに、子供を育てながらハーバード大学の法科大学院に入学します。当時法科大学院に入学した女性は、わずか数名。学長からは「男性を押しのけてまで入学した理由」を問われるなど、厳しい偏見にさらされます。
それでも彼女は、在学中にガンを発症した夫の看病をしながらも、学年最優秀の成績で大学を卒業します。しかし、どんなに優秀であっても、当時の社会には女性を弁護士として雇うような法律事務所はなく、彼女は弁護士という夢を諦め、大学教授として働き始めます。
※ 以下、ネタバレあり
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教授として熱弁を奮いながらも、ルースは「本当にやりたいこと」への思いを捨てきれませんでした。ある日、弁護士として働く夫から紹介された裁判案件に興味を持ちます。男女を差別する法律により、税金控除を受けられなかった男性の案件です。この案件に取り組むことで、法律に潜む男女差別を正そうと決意します。
前例のない裁判で、弁護士経験のないルースの挑戦は無謀だとされ、周囲から強い反対を受けます。それでも、家族の励ましを受けながら、自分の信念を貫き通す道を選ぶのです。
ルースが社会の批判や逆風を受けながらも、自分の信じる道を進む姿は、多くの女性に共感や希望を与えるでしょう。
彼女が生きた時代は、女性が男性と同じように働くことは批判され、男女差別が法律により認められていました。結婚し、子どもを育てながら夢を追い続けたルースの姿は、子育てやキャリアに悩む現代の女性にとっても大きな励みとなるはずです。
先に述べたように、ルースは実在の人物です。このような人物が実在していたという事実には驚きます。
本作品で描かれるように、ルースは多くの逆風や困難を乗り越え、女性やマイノリティの権利のために戦い続けました。彼女が敷いたレールの上に今日に生きる私たちの生活があると思うと、その勇気と信念に心を動かされます。
©︎Official Photograph of Justice Ruth Bader Ginsburg
『ビリーブ 未来への大逆転』を見て、筆者が特に心に響いたのは「すべてのことに疑問を持つ」という母親からの教えです。
作中で、ルースは何度も社会の風潮に飲み込まれそうになります。それでも「なぜ社会が変わらないのか」と問い続け、行動し続けます。
時には周囲に合わせて妥協し、本当の気持ちを押し殺してしまうことがあると思います。そんな時、ルースの姿勢は「何となく流されるのではなく、立ち止まって考える」という勇気を与えてくれるのです。
ルースが何度も挫折を経験することも、多くの人にとって共感できます。彼女は非常に優秀でしたが、社会の壁に阻まれ、夢を諦めざるを得ない時期がありました。それでも、彼女の中には消えない信念があり、再び自分の心に火を灯し立ち上がるのです。
その姿を見ると「一度は諦めたとしても、再挑戦はできる」という希望を与えてくれます。
筆者は以前、自分の成長のために転職を決意して活動をしていた時期がありました。しかし、志望先から面接で言われた一言に傷つき挫折してしまいました。もう転職せずにこのまま今の会社で働こう、と諦めていたのです。
しかし、ある時この映画を見て、ルースに力を貰いました。再度転職活動を始めて、無事に希望先へ転職することが出来たのです。
20代・30代の女性は、結婚、仕事、子育てなど、様々な選択や変化に直面する時期です。何もかもを両立するのは難しいと悩む人も多いでしょう。そんな方にぜひ『ビリーブ 未来への大逆転』をおすすめします。
ルースは小柄な女性でしたが、その小さな体からは想像できないほどの大きな勇気と信念を宿していました。人生で自分がどうしたいかを考え抜き、自分の道を選ぶ時に、この映画は大きな道しるべとなり、力を与えてくれるでしょう。
ルースの物語は、一人ひとりが自分らしい人生を切り開くための勇気をくれる——その一歩を踏み出すために、ぜひこの映画を見てほしいです。