

今回、ご紹介するBL作品は、ひじきさん作『嫌いでいさせて』シリーズです!
皆さんも、この作品を目にした方はいらっしゃるのではないでしょうか。
©️ひじきさん/リブレ
「タイトルは知っているけど、内容は知らない」方や「表紙は見たことがある」方は、ぜひ今回の記事を読んでいただき、気になった方はご購入していただければと思います。
今回、ご紹介する作品は最近、話題の“オメガバース”が元になっている作品です。
オメガバースとは、男女の性別の他に、さらに3種類に分けられている世界になっています。具体的には、優秀な遺伝子を持つα(アルファ)、一般的な遺伝子のβ(ベータ)、男女関係なく妊娠できる体を持つΩ(オメガ)に分けられ、社会的な地位も同時に上から順になっています。
αは優秀な遺伝子を持つため、Ωのうなじを噛むことで“番”になる事ができます。そしてΩは、周期的に発情期になってしまい、フェロモンを出すことで、相手を誘うことができます。
発情期にうなじを噛まれると、“番”になり、その人のみにしかフェロモンが効かなくなります。さらに“運命の番”というものもあり、αとΩが唯一、本能的に惹かれる相手のことを言います。しかし、出会う確率は極めて低いとされています。
そのフェロモンの関係で、Ωは周囲にあまりよく思われないことも多く、トラブルも頻発しています。そんな世界の中、主人公はΩで、パートナーはαでの出会いから始まります。主人公の雫斗は過去にαから酷い扱いをされているため、葉月のことも警戒から入るのですが、葉月が猛アプローチをします。
次第に惹かれあっていく二人に試練が多く降りかかってきます。ですが、家族全員の絆で乗り越えていく。そんな作品になっています。
主人公 古賀 雫斗(コガ ナオト)
Ωの男性の21歳で、娘を1人で育てている番はおらず、娘大好きな親バカな一面もある。
土屋 葉月(ツチヤ ハヅキ)
高校3年生の17歳で、初対面の雫斗に「運命の番だ」と迫ってびっくりさせているが、諦めずにアピールしている。
古賀 雫(コガ シズク)
雫斗の第一子の女の子。雫斗のことが大好きで守ろうとしている。
この作品の見どころは、ハプニングな出会いから、αの熱烈なアピールがされ、笑みが溢れそうなシーンも多くあります。
また、葛藤する主人公の描写や、周囲の人間たちの思いなどが繊細に描かれていて、主人公と葉月の関係がいつ進展するのか、などもワクワク、ドキドキしながら見ることができます。
そんな読者の心を躍らせる『嫌いでいさせて』ですが、筆者オススメの泣けるシーンをご紹介します。
※ネタバレが含まれますので、ご注意ください。
葉月のことが好きになってきている雫斗に、ある女子生徒から1通の封筒が届きます。そこには葉月と抱き締めあっている写真が入っており、女子生徒から葉月を振るように脅されてしまいます。
葉月の迷惑と考えた雫斗は、好きだけど、迷惑をかけたくないと葉月に嘘の言葉を吐いて振るシーンです。ここでは、雫斗が涙しながら、好きだけど振るという選択肢をしたことに思わず泣きたくなってしまいました。
葉月を振ったあと、雫を育てるためには独り身では限界があると感じ、雫斗は婚活に勤しむようになりました。当日も雫が駄々をこねながら幼稚園に行くことを拒否し、不安を抱きながら、会場に行くことになりました。
その後、雫は祖母に頼んで葉月がいる学校へ行き、葉月に「ママを守って」とお願いしに行くのでした。会場で雫斗が男性に迫られそうになった瞬間、葉月が登場し、雫斗を連れ去るのです。
そのシーンがとても感動的で、そのままベッドシーンに入ります。
騒動が落ち着いて、気持ちを確かめ合った2人。そんな中、雫斗が妊娠していることがわかり、葉月に報告しようか葛藤しているシーンがあります。
勇気を出して葉月に報告をしたら、泣きながら喜ぶ葉月の姿に安心する雫斗。ここでも雫斗のことをよくわかっている葉月は、考えていたことをピッタリとあて、家族みんなで抱きしめ合います。
このシーンも思わず泣きたくなるようなシーンで、筆者は泣いてしまいました。
今回、ご紹介した『嫌いでいさせて』ですが、1巻目から泣ける展開が多く、とても感動する作品となっています。主人公の葛藤している場面や、過去の出来事、子供達の思いや、周囲にいるカップルまでも細かく描かれている作品になっています。
筆者はたくさんのBL作品を読んできましたが、泣けるBL作品の代名詞と行っても過言ではないぐらい、とても素晴らしい作品です。
BL作品を好きな方の中には、すでにこの作品を知っている方も多いと思います。様々なジャンルがあり、オメガバースの作品もたくさんの種類がありますが、トップに入る作品だと筆者は考えます。
まだ購入されていない方は、ぜひ一度読んでみてください。