チェコアニメはかわいい?怖い?有名なガラス文化も紹介

チェコアニメはかわいい?怖い?有名なガラス文化も紹介

日本でも注目度の高いチェコアニメ。
「もぐらのクルテク」などのかわいいキャラクターは、好きな人も多いのではないでしょうか。一方で、チェコアニメの中には怖い話もあると聞きます。

そこで、今回はチェコアニメがかわいいのか怖いのか、チェコの有名な文化を紹介します。

チェコアニメはかわいい?怖い?

チェコアニメは、子ども向けのかわいい、ほのぼのしたストーリーと人の欲望を描いた少し怖いお話があります。日本でも人気のチェコアニメには、かわいいキャラクターがたくさんいます。

チェコは昔から人形アニメーションの製作が盛んでした。なぜなら、チェコ語で本の出版や演劇が禁じられていた時代にも、人形劇やアニメのような子供向けのものは規制が緩やかで、表現の幅が広かったからです。

以上のような時代背景からチェコアニメは子どものためだけではなく、大人の表現手段でもあったのです。そのため、子どものためのほのぼのストーリーはもちろん、人間の欲望を描いた少し怖いお話もあります。

そこで、ここではほのぼのストーリー2つとちょっぴりホラーなお話1つを紹介します。

 

まず、日本でも人気の高いほのぼのストーリーのチェコアニメである「森の妖精アマールカ」と「もぐらのクルテク」です。

 

「森の妖精アマールカ」は、とてもかわいい女の子の妖精「アマールカ」が主人公です。アマールカは、金髪にぱっちりとした目と青い花の冠がチャームポイントです。

©︎Bedrich, Siska, Czech TV

物語のあらすじは、アマールカが困っている森の仲間たちを助けるために知恵を絞り、奮闘します。アマールカの喜怒哀楽感情がコロコロ変わったり、一生懸命踊って遊んだりする姿は愛くるしく、たくさんのファンがいます
また、アマールカのキャラクターだけでなく、仲間を助けるストーリーも人気を集めている要因です。

 

「もぐらのクルテク」は、黒い体に赤い鼻が印象的なもぐらの「クルテク」が主人公です。

©︎Zdeněk Miler

クルテクは友達思いで、物語の中に破壊や暴力シーンが一切なく、小さな動物たちがお互いを思いやる場面が多く描かれています。
そのため、2歳ぐらいの子どもから大人まで楽しめ、教育的な面でもおすすめの作品です。クルテクが好奇心旺盛に冒険するこの物語は、チェコで絶大な人気を誇ります。

 

一方で、怖いと言われるのは、「ある粉屋の話」のような人間の欲望を描いた物語です。

「ある粉屋の話」は、欲望に駆られた夫婦がとんでもない過ちを犯してしまう話です。アニメの表現が強烈で、恐怖がしっかり伝わり、見終わった後に大きなため息をついてしまいます。

以下、簡単にあらすじを紹介します。

ある粉屋の夫婦がいて、その息子が兵隊として戦地に行き、何十年も帰ってきませんでした。しかし、ある日息子は故郷に帰ってきて、両親を驚かすため自分が息子だと名乗らずに両親を訪ねました。両親は息子だと気づかず、立派な兵隊を家に招き入れ、息子は翌朝に両親を驚かせてやろうとそのまま寝てしまいます。一方、両親は息子と気づくどころか、兵隊が身に着けている金銀のバッジや勲章に目がくらみ、息子が寝ている部屋にやってきて……

この先の展開は実際にご覧ください。人の業の深さや残虐性が身を滅ぼすという教訓的なアニメです。

チェコアニメはかわいいほのぼのしたお話もあれば、ホラーで残虐な話もありますが、いずれも高い表現力と深い教訓を秘めています。

 

かわいくて人気のチェコガラス

チェコガラスとは、ボヘミアガラスとも呼ばれ、チェコのボヘミア地方(チェコの西部・中部地方)で作られたガラス製品の総称です。

特徴は、色合いが鮮やかで、デザインがとても繊細なところです。また、透明度が高く、光に反射して美しい輝きを放つため、宝石のような美しさを持ちます。

©︎チェコ共和国大使館

 

日本でチェコガラスが知られるようになったのはつい2000年代からですが、チェコガラスの歴史は9世紀まで遡ります。9世紀頃にチェコにガラス工芸の技術が伝わり、14世紀にボヘミア地方でガラス工場が作られ、本格的にガラス製品が作られるようになりました。
その後、16世紀にヴェネチア技法とオリジナルの繊細な装飾様式を融合させたチェコガラスが花開きます。チェコガラスは、ヨーロッパ各国の王侯貴族に愛され、17世紀後半にはチェコガラスは世界最高級のガラス製品と称されました。

チェコガラスのボヘミア風ダイヤモンドカットや、レース編みのような緻密で繊細なカットは、優雅でさりげない豪華さを持ち、世界屈指のものと現在も讃えられています

日本には2005年頃の「ビーズブーム」とともにインポートガラスとして、チェコガラスの存在が認知され始めます。
チェコガラスビーズが流行し、多くの日本人がチェコガラスを手に取りました。とはいえ、この「ビーズブーム」は自分でアクセサリーを作る一つの新しい趣味として流行したため、チェコガラスはあくまで「インポートガラス」の一つでしかありませんでした。

その後、チェコガラスはチェコガラスビーズ以外に、チェコガラスボタンなどさまざまなアクセサリーが日本に輸入され、人気を博します。その人気はとどまることを知らず、独特な技法やかわいいデザインに多くの日本人が魅了されています

まとめ

以上、チェコアニメと有名なガラス文化について紹介しました。気になる作品や文化はありましたか。
日本ではチェコのことを知る機会は少ないと思いますが、チェコにはかわいい文化がたくさんあります。

ぜひ、チェコのアニメ作品やガラス製品を手に取って楽しんでください